グラストン テクニック
軟部組織損傷をより効果的に検査・治療する科学的な先進の方法

 軟部組織の検査・治療を促進させる特許を受けた革新的なテクニックをみなさんに紹介したいと思います。グラストンテクニックは膝関節(しつかんせつ)手術後の瘢痕組織のより効果的な方法の必要性から開発されました。それが開発された80年代中頃以来、 グラストンテクニックは、様々なカテゴリーの軟部組織の機能不全と外傷のマネージメントに 効果的であるのが証明されてきています。 よくみられる適応例は、

急性・慢性の靱帯/筋損傷
繰り返す筋肉損傷
筋筋膜トリガーポイント
瘢痕/繊維組織
リンパ水腫の減少

などです。
 そしてたいへん著明なプロフェッショナル、大学、アマチュアスポーツ協会がアスレティックパフォーマンスを強化するのにグラストンテクニックを使っています。グラストンテクニックを行うのを認可された専門職の数も増えています。
 私達の異業種チームには、アスレティックトレーナー、カイロプラクティックドクター、メディカルドクター、オステオパシードクター、理学療法士、作業療法士が含まれます。

グラストンテクニックのユニークな点は、 それがエクササイズ ストレッチング 姿勢矯正 器具で補助された軟部組織マニュピレーション といった概念の総合体 であることです。
中心をなすのは6つの手術用ステンレススチールで作られた精密な器具です。それぞれの器具は、触診と治療のために様々な身体の部位の輪郭に合わせてデザインされています。

ステンレススティールでわずかな軟部組織の病巣を触診することが出来るのだろうかと思われる方もいるかもしれません。ほとんどの臨床家の先生方がこの質問をされます。
 実際器具を使われるまでは、トレーニングされ熟練した指の正確さにまさるものはない、と言われる臨床家の先生方もいらっしゃいます。 

答えは器具の構造と素材にあります。聴診器で心音を増幅させることが出来るように ステンレススティールの器具は、 軟部組織の病巣上を通過するときに、共鳴・共振します。それは、様々な軟部組織のわずかな 組織・可動性の違いを確認する助けになります。

グラストンテクニックの器具が使われる機会があれば98%の問題が再発しません。軟部組織病巣を器具で確認した後、プラクティショナーは、トランスバーズフリクションマッサージの概念を使って、問題のある部位を治療することが出来ます。また器具は、エフラージ、リンパ水腫の減少、瘢痕組織のモビリゼーションにも使われます。

次は数十年にわたりグラストンテクニックを使ってきた理学療法士のテリー・キャリー・ラグマニです。彼女の現在進行中の研究は 最も効果的な結果を生み出す手順の継続的な改善を促進させるものです。


全体的な検査が行われた後に 治療する部位を限定し、患者とプラクティショナーは心地よい姿位をとり 患者のからだの部位は、正しくサポートされる必要があります。摩擦を減らし、器具がスムーズに滑るように潤滑剤を皮膚に使い、望ましい効果を得るのに正しい器具とストロークを選びます。 

ストロークの例には、スウイーピング、扇を描くように行うファニング、つま弾くように行うストラミング、Jストロークその他が含まれます。

正常な患者の反応には、 わずかな不快感、皮膚の発赤(ほっせき)、充血、またわずかな挫傷も含まれるかもしれません。しかしこれらの正常な患者の反応は、 正しいストレッチとアイシングでコントロールされます。

一部位の平均的な治療時間は、30秒から1分で、全体の治療時間は、平均して5分から10分です。大きな効果が、通常3セッションから4セッションの間に得られます。臨床研究で平均的な全体の治療セッション数は6回から8回であるのがわかっています。

器具を使った軟部組織モビリゼーションであるグラストンテクニックは、総合的な治療アプローチの一部です。グラストンテクニックの基本的な構成要素には、 ウオームアップ、器具で補助された軟部組織モビリゼーション、その後に行われるターゲットを絞ったストレッチと強化エクササイズプログラムが含まれます。そして最後にクライオセラピーです。

 グラストンテクニックは、関節マニュピレーション、PTのモダリティーなど、他の治療法との統合も可能です。


 
みなさんもおわかりだと思いますが、グラストンテクニックは、 軟部組織の病巣を確認・治療することができるだけではありません。全ての治療ステップが治療が成功するのにこの上なく良いものです。

受診者への利益だけでなく、グラストンテクニックは、治療者の体のストレスと過労も減少させます。また改善結果は、患者と保険機関双方の満足度を高めることができます。 

認定機関であるセラピーケアリソーシズはこの診断と治療のための革新的なアプローチの効果の研究に努力しています。手根管症候群、腰椎固定術後の症状に対する治療効果の研究に資金を提供してきました。 グラストンテクニックの生体力学、組織学的な効果の研究が進行中です。

グラストンの認定プラクティショナーは、2モジュール、計24時間のトレーニングを受けます。 多くのヘルスケアの教育協会のカリキュラムの一部としても教えられてきています。
  
グラストンテクニックに興味をもって頂いて有難うございました。みなさんが、この画期的な治療方法の結果にすぐに満足されることを確信しています。

ナレーター:マシュー H コワルスキィ、DC
      ニューイングランド脊椎協会

デモンストレーター:M. テリー キャリー ラグマーニ、
      理学療法士、理学修士、公認マッサージセラピスト

          臨床助教授 インディアナ大学 理学療法学部 健康リハビリテーション校

 

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